2019年7月9日火曜日

自立支援型の介護について考える

介護保険制度での自立支援について、
様々な考え方が見られる。

ADLに特化したものから、
自己実現に目を向けたもの、
または、介護技術自体であったりと多岐にわたる。

かがやきでは、
WHOの健康定義をベースに自己実現に向けてサポートする事を自立支援と考えている。
単に心身機能向上を重視するとか、
自己実現の達成のみに目を向けて出来ない目標を立ててしまうとか、
そうした偏った方向性にならない為に、
介護保険法を鑑みたどり着いた私の結論。

これまで、福祉、医療と制度や分野が別々に分かれていたものが、
介護保険法の第1章第1条で
「国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図る事を目的とする」
と記された事で、医療と福祉の両分野が出合い、
そして統合された。
しかし、まだ不完全な状態なのだろう。

自立支援という言葉の定義について色々と出現してしまう状態は、
こうした医療や福祉のそれぞれの出自の背景が影響し、
どちらかのカラーがまだ色濃く出てしまう事も遠因にあるのかもしれない。

私も介護保険分野での自立支援についての講演やグループワークを行うと、
この出自の影響を実感として感じる。



話はややそれるが、
意外とこの「健康」についての定義をしっかりと答えられない人も意外に多く、
当施設実習でやってくる、コメディカル(看護やリハ職など)実習も、
まともに答えられない事が少なくない。

日本WHO協会のHP(https://www.japan-who.or.jp/commodity/kenko.html)より、
健康についての定義を引用すると

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)

と記されている。

肉体的、精神的という言葉までは出るが、
社会的という言葉はなかなか出てこない学生が多い。

こううした傾向も、まだ医学モデルの影響が色濃く残る教育体系の中の影響なのかもしれない。
こんな場面を見るだけでも、
それぞれの分野の特性を乗り越えて、
上手くミックスして考えるというのは今はまだ難しいのかもしれない。

だからこそ、今はまだ地道に活動するしかない。


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