2020年2月26日水曜日

令和元年度介護事業経営概況調査結果の概要

先月、令和元年度介護事業経営概況調査結果の概要が発表された。

平成30年度。
●通所介護はの利益率は税引き後で2.6% (H29年:4.9%)
●人件費率63.6%
●通所介護一人当収入:8,757円
●全サービス平均の利益率は税引き後2.8%。(H29年:3.5%)
税引き後とあるものの、大半は税制で優遇されている社会福祉法人が含まれているだろうあから、社福以外の法人はもっと大幅に低いのではないだろうか?

H30年の他の産業を見てみると、
製造業の売上高経常利益率は 7.8
卸売業の売上高経常利益率は 3.3%
小売業の売上 高経常利益率は 3.0%

政府の匙加減で一年でこんだけ悪化。
しかも人件費は上がる一方。
介護職員の給与が上がる前に施設の存続性の方が危うい。
どうりで、身売りする介護サービス事業者が急増しているはずである。
身売りする理由に、将来性が無いという理由も目立つ。

確かここ数回の介護保険報酬改定は、プラス改定のはずじゃなかっただろうか?
そして他の産業よりもデイの利益率は高すぎるという話じゃなかったか?
介護施設が経営が下手なのではない、報酬が少なすぎるのだ。

介護サービスの需要が増えるなんて分かりきっていた事。
それを、初めから甘く見込んで介護保険をスタートさせただけの話で、
我々がその付けを負わされる筋合いは無い。
統計のいい加減さは、
戦前日本からのお家芸になっている。


新型コロナの猛威は不安だが、それに伴う経済損失。
消費税増税後の景気の落ち込み。
オリンピック特需の終了と、
今年下半期にかけて不安な不況要素が満載である。

これまで好景気だったにも関わらず、
介護業界も財務省からの締め付けで何年もイジメられ続けた結果、
一般産業よりも利益率は下げられてしまった。

確かに今は人材不足だが、
リーマンショックの時のように、
再び介護事業が雇用の受け皿として利用される事は勘弁してほしい。

基本報酬を下げ続け、複雑化する加算構造を作り上げた結果、
既に素人を介護業界で受け入れられる状況ではなくなっている。
基本報酬を下げ続けた結果、施設の体力は奪われ続け、
倒産や身売りする介護事業者は増加している。
そんな状況下なので、素人を介護職員に育成するにしても、
研修費用すら捻出できない

これまでは不況時にも体力があったが、
もう既にこの介護業界にも失業を受け入れられるだけの体力は無い。

大局を見据えず、
基本報酬を減らし続け、加算構造を複雑化したツケは大きい。

しかし生き残るためには、こうした逆境を好機と捉えて前に進むしかない。

2020年2月11日火曜日

「ライフスタイル・リ・デザイン」は仕事に対する向き合い方

昨年末に地方局のラジオに出演させていただいた。

その番組で30分ほど、
「ライフスタイル・リ・デザイン」というテーマで介護という仕事を新しく捉え直そうといういう私の考えお話しさせていただいた。

「ライフスタイル・リ・デザイン」とは、
介護が必要になる時は、
これまでとは違う生活様式がスタートするという事でもある。

生活様式(生活スタイル)を再びデザイン(見直す)するわけだが、
ここで必要となる介護に対して、
ネガティブではなく、ポジティブに捉え事が大切で、
今出来ない事を「介護」するだけででなく、
どうすれば出来るかを考え、工夫や行動を繰り返し、
ライフスタイルを良い方へ向かわせようとう発想である。

「出来ないことを介護する」だけでなく、
「出来るようになる為には」と考え続ける、
事が大切である。

また職員側に向けてもも、
介護という仕事をネガティブ捉えるのでは無く、
対象者と新しい生活を一緒にデザインしながらサポートしてゆくというポジティブでクリエティブな発想に切り替えて仕事をしようという提唱である。

しかし、どちらかと言えば、
「ライフスタイル・リ・デザイン」は、
実際の介護理論というよりも、
介護に限らない一般論的な「仕事論」的な考え方に近いのかもしれない。

ポジティブに・・・・。
クリエティブに・・・・。
という言葉は、
自身が仕事を選択し、続ける上で必要な要素であるとも思う。
ネガティブな発想で仕事をしても生産性も成果もモチベーションも上がらない。

「ライフスタイル・リ・デザイン」は、
介護の「仕事」について、
どう考え、向き合うのか?
という一般的な仕事論という側面もある。

介護保険次期改定に望む事。

 来年4月の介護保険のついての改定がある。 コロナ禍の影響もあり、事業者へ支払われる介護報酬UPが期待されているが、審議会の議事録を読んでいると楽観はできなそうだ。 デイサービスに関しては、報酬構造がかなり大きく変えられそうでもある。 前回の改定時同様に報酬構造を変えてしまい、取...