2020年6月30日火曜日

ICTとデジタル化を「魔法の杖」と勘違い

政府で介護報酬改定でデジタル化促進し、
効率的な介護を目指すという話が出ているようだが、
まるでおとぎ話だ。

かがやきでは、かがやきシステムを開発し、
施設運営も事務作業も書類作成も転記が減った分、
記録の効率化が達成されているが、
ハイスペックなサーバーを用いて、
ハイスペックなタブレット端末を用いて、
ハイスペックな通信環境を整えてハード面を万全な状態にして
やっと現場の処遇スピードと同時進行の「記録入力レベル」で精いっぱいだ。

現在のかがやきシステムは、
現場の業務記録と請求業務をリンクさせると、
処理速が一気に低下し、現場の処遇速度に追いつけない。
また現場の入力ミスが過誤請求や不正請求につながるため
結局最後は人の目と作業のチェックが必要となる。

他社メーカーで、現場記録と請求業務を同時進行するソフトもあるが、
入力コマンド数や入力時間が現場の処遇スピードに全く追いついていない。
データ数が多くなればなる程、その傾向は大きくなる。

介護現場にICTを導入して効率化する前に、
本来やらなければいけないことが山ほどある。
それを抜きにしてICT導入で介護現場の効率化を謳う事は無理で、
まるでICTやデジタル技術を「魔法の杖」かなんかと勘違いしている。

先ず行わなければいけない事は、
①複雑になりすぎた介護報酬構造の簡略化、
②必要書類とその中の必要な情報量の精査と削減。
この2つを行わない限り、
いくら、ICTでデジタル化を叫んでも、
10年近く自社開発で試行錯誤を繰り返した経験上、
現状の構造では各事業所レベルで高額な投資をしない限り、
ICTで効率化は100%できないと断言できる。

なぜかというと、
システムを作るにしても、
初めの作業の要件定義のボリュームが多すぎて設計が複雑化し、
データも肥大化する。
その結果、当然システムの処理速が低下し、
現場の処遇スピードに追い付けない。
更に使い勝手の部分でも、
必要な入力コマンド数も増え、
それともない操作を覚える時間と能力、
さらには入力ミスも多くなる。

度重なる制度変更や、
新たなルールの追加名などで、
初めに決める要件定義が変わってしまい、
結果使い物にならないレベルの処理速度に低下してしまう。

処理速度上げる解決方法は、ハードの性能を上げる方法があるが、
コストが上がるため頻繁にハードを入れ替える事は出来ない。

生かさず殺さずの介護施設の収益レベルでは、
頻繁なハードの入れ替えなど不可能である。

つまり、
ICTやデジタル化を叫ぶ前に、
制度の構造や枠組みの整理と文書の削減、
更にルールの共通化の徹底も必要で、
この議論なく、
ICTやデジタル技術で介護現場の効率化を謳う旗振り役の
超お気楽な「考え方」と「行動」を変えない限り、
ICT、デジタル化によるストレスのない介護現場の効率化は無理である。
もちろん、共通化の正反対の指導・監査のローカルルールなんて論外である。

2020年6月16日火曜日

日本モデルは機能したのか?

新型コロナで受けたダメージは深く大きい。
そして、まだまだ続くと思われる。

首相が「日本モデル」で新型コロナの抑え込みに成功したというが、
そもその「日本モデル」とはどんなモデルを指すのだろうか?
そのモデルの中身はなんだったのか?
思い当たるものがない。

政府の新型コロナに対しての政策やシステムは機能したとは全く思えない。
手洗いなどの清潔の保持と、人との接触をなるべく控え、
単に国民の一人ひとりの個人の「人」の力で第一波を乗り切っただけだろう。
国として、「日本モデル」としてタイムリーなサポートがあったのだろうか?

新型コロナ対策として
批判を浴びて現金に変わったが、
お肉券やお魚券などの配布という利権の匂いしかしないプランであるし、
アベノマスクが成功だったと思う人も皆無に近いのではないだろうか?

首相の言う「日本モデル」の成功は、
一部の団体や個人にとっての利権構造に対しての成功だったのではないだろうか?


デイサービスも報酬単価が若干UPする通達があったが、
当然新型コロナで受けたダメージを賄える報酬ではない。
むしろこの緊急事態の中で利用者への利用料UPで金銭的負担を増やし、
請求事務作業で手間が増しただけである。
国はこれで介護施設に対して経営的な支援を行ったアピールなのだろうが、
現実は限度額や様々な事情や理由で利用者に請求できず施設収入UPには繋がらない。
この国の巧妙さ、施設が悪役となり利用者の格差を生むだけである。

医療も介護も数字のマジックでプラス改定にされてはいるが、
実質マイナス改定で報酬は減り続け「人」も「物」の「金」も既に疲弊している。
そこに新型コロナ第1派で多くの医療・介護機関は赤字運営を余儀なくされている。

当社も第1波はなんとか乗り切ったものの、そのダメージは大きく蓄積されている。
第2派、第3派が襲ってきた場合は、乗り切れるか不安もある。

まだまだ多くの人々が将来の不安の中にある中、
蓄積されたダメージの回復像も見えない中、
自信満々で首相の中身のない「日本モデルの成功」発言する姿が違和感だらけで、
人を馬鹿にしているようにしか感じないのである。

そうしたこの国の現状を憂いているだけでは仕方ないので、
ピンチをチャンスと考え前に進もうと考えるしかない。

介護保険次期改定に望む事。

 来年4月の介護保険のついての改定がある。 コロナ禍の影響もあり、事業者へ支払われる介護報酬UPが期待されているが、審議会の議事録を読んでいると楽観はできなそうだ。 デイサービスに関しては、報酬構造がかなり大きく変えられそうでもある。 前回の改定時同様に報酬構造を変えてしまい、取...